君が望む永遠 ⓒ 2001 age

대본 작성, 번역 : CARPEDIEM(mine1215@lycos.co.kr)

게재 : C'z the day(http://mine1215.cafe24.com/)

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일본어 원문 : 『君が望む永遠』 공식 사이트
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「君が望む永遠」 アナザ-エピソ-ド~涼宮遥~ - '桜散る丘で'
「그대가 바라는 영원」 Another Episode~스즈미야 하루카~ - '벚꽃 지는 언덕에서'



―ど、どうしよう… 鳴海君がいるよ。
어, 어떡해… 나루미군이 있잖아.
ここを通らないと音楽室に行けないのに…。早く移動してくれないかな? …こっちにきたら、もっと困るけど。
음악실 가려면 여길 지나가야 하는데… 빨리 다른 데로 안 가려나? 이쪽으로 오면 더 곤란하지만.
逃げ道ないから、どうすることもできないよ。
피할 데도 없으니 어떻게 하지도 못하겠고.
…でも、あと少しくらいなら、そばに行きたいな。
…그래도, 잠시만이라면 곁에 가 보고 싶은데.
廊下の窓を開けて、何をしてるんだろう。ここからだとよくわからない…。
복도 창문을 열고 뭘 하는 거지? 여기선 잘 모르겠어.
足元を冷たい風が通り抜けた。
차가운 바람이 발밑을 스쳐지나갔다.
…あっ…。
…아.
窓のわくに手を掛けると、鳴海君はひょいっと身軽にサッシを飛び越えた。
나루미군은 창가에 손을 얹더니, 훌쩍하고 가볍게 창틀을 뛰어넘었다.
上履きのままなのに… 外に行っちゃった…。
실내화 신고서 밖에 나가버렸어….
ガラガラっという窓の閉まる音が聞こえてきた。
창문 닫는 소리가 달그락거리며 들려왔다.
―ど、どこに行くんだろう。
어딜 가는 거지?
みつからないように身をかがめて、外の様子を眺めると、背中はもうだいぶ小さくなっていた。
들키지 않게 몸을 숙이고 바깥을 살펴보자, 나루미군의 뒷모습은 이미 조그맣게 보였다.
そろそろお昼休み終わっちゃうのに…。
이제 점심시간도 끝나는데….
午後の授業に遅れちゃう。
오후 수업에 늦잖아.
向こうに何かあるのかな?
저쪽에 뭐가 있나?
遠くを眺めてみても、なだらかな坂道が続いているのが見えるだけ。あのまま進んでも林しかない。
먼 저편을 바라봐도, 완만한 비탈길이 쭈욱 이어져 있을 뿐. 그대로 계속 가도 숲 말고는 없다.
どこかへの近道っていうのも考えられないし… 学園から出ていっちゃいそう…。
딴 데로 빠지는 샛길같은 것도 없을 테고… 학교 밖으로 나가버리겠어.
なんだろう… すごく気になる…。
뭘까…? 무지하게 신경쓰이네.
私も行ってみようかな?
나도 가 볼까?
―だめ、だよね。こんなところから出るわけにもいかないし、上履きだし… それに、あとをつけるみたいでいけない。
안돼. 이런 데서 나갈 수도 없고, 실내화 신은 채고… 게다가 미행하는 거 같잖아.
…でも、どうしよう… すごく気になる。
…그래도, 어떡하지? 마음에 걸리는데.
いっちゃおうかな…。
가 볼까….
…誰も、見てないし… う、ううん、だめだめ。あと少しでチャイム鳴っちゃうんだから。
…아무도 보는 사람 없고… 으응, 안돼. 조금만 있으면 수업종이 울릴 거야.
でも、やっぱり… 気になっちゃうよ。
그치만 역시… 신경이 쓰여.
だめだってわかってるのに、手が勝手に動いて…。
가면 안된다는 걸 알면서도 손이 멋대로 움직여서….
―ガラガラ…。
드르르륵….
…大丈夫、だよね。少しくらいなら…。
…조금이라면 괜찮겠지?
誰も… 見てない…… うんっ。
아무도 안 보니까… 응.
荷物を先に外に出して… 思いっきり勢いをつけて。
갖고 있던 짐을 먼저 밖으로 내놓고, 힘껏 매달려서.
…んっ… しょっと
…끄응… 영차!
…鳴海君は簡単に乗り越えちゃったけど、これって、すごくたいへん。
…나루미군은 가볍게 뛰어넘었는데, 이거 꽤 힘들구나.

「…きゃっ」
-꺄악!


―どてん!
털썩!
うぅ、いたいよぉ。
아우, 아파아….
やだっ、制服汚れちゃったかな? ここの制服、白いから汚いのがすごく目立つのに。かわいいから好きなんだけど、それがちょっと困るところ…。
교복에 뭐 묻었음 어쩌지? 하얀색이라 더러워지면 금방 눈에 띄는데. 예쁘긴 해도 그런 건 안 좋단 말이야.
―そうだっ、鳴海君っ! 気づかれてない、よね?
맞아, 나루미군! 안 들켰겠지?
周りを見渡して見ても、誰も見当たらない。
주변을 둘러보지만 아무도 없다.
それは… そっか。こんなところに人がいるなんて誰も… それに鳴海君はもうあんなに遠くに……。
그래… 아, 그런가? 이런 데 사람이 있을 거라고 아무도… 게다가 나루미군 벌써 저만큼 멀리….
…あ、あれ? どこ行っちゃったんだろう。
어, 어라? 어디로 가 버렸지?
そんなあ…。
그런….
最初から見失っちゃうなんて… 私ってどうして、こうドジなんだろう。
처음부터 놓쳐버리다니… 난 왜 이렇게 실수투성이람.
どっちに行ったのかな?
어디로 간 거야?
うぅ… どうしよう。わからない…。
으… 어떡해. 모르겠어….
あきらめて戻ろうかな?
포기하고 돌아갈까?
でも、せっかく痛い思いもしたんだから。ここで引き返すなんて…。
그래도 험한 꼴 무릅쓰고 나왔는데, 여기서 그냥 돌아서긴….
少し探してみよう。さっき見たときは林のほうに行ったから、そっちに行けばみつかるはず。
조금만 더 찾아보자. 아까 숲쪽으로 가고 있었으니까 그리로 가면 찾을 수 있겠지.
チュ-リップの植えられた花壇を抜けると、林の中に消える白い影が見えた。
튤립이 심어진 화단을 빠져나오자, 숲 속으로 사라지는 하얀 그림자가 보였다.
―あっ、あそこにいるの… 鳴海君だ!
앗, 저기 있는 거… 나루미군이다!
木々の隙間にチラチラと見えていた背中は、やがてまったく見えなくなった。
나무들 사이로 살짝살짝 보이던 뒷모습은, 어느샌가 보이지 않게 되었다.
行っちゃった…。
가 버렸어….
今日は火曜日だから、みんな午後まで授業はあるはず。
오늘은 화요일이라 오후까지 수업이 있다.
どうするつもりなんだろう。チャイムまであんまり時間ないのに…。
어쩔 생각이지? 조금만 있으면 수업 시작인데….
…どうしようかな。戻らないといけないのに、鳴海君がどこに行くのか知りたい。
…어쩌면 좋아? 돌아가야 하는데… 나루미군이 어딜 가는지 알고 싶어.
時間は… あと少しぐらいなら大丈夫かな…。
시간은… 조금만이라면 괜찮을까….
うん、もうちょっとだけ、行ってみよう。
응, 조금만 더 가 보자.
校舍の影から出ると、南の空にあがった太陽がまぶしくて、ぽかぽかしてあたたかい。
학교 건물 그늘에서 나오자, 남쪽하늘에서 태양이 눈부시고 따스하게 빛나고 있다.
でも、対照的に林の入り口はどこかおどろおどろしくて、童話に出てくる魔女の森を想像させた。
그와는 반대로 숲 입구쪽은 어딘가 음침한 것이, 동화에 나오는 마녀의 숲을 생각나게 했다.
この先に何があるのか、私は知らない。
이 앞에 뭐가 있는지 난 몰라.
だけど鳴海君は知ってるんだ…。だから奥に進んでいった。
하지만 나루미군은 알고 있다… 그러니까 안으로 들어간 거야.
……私も知りたい!
…나도 알고 싶어!
道標にするパンくずも、麻糸の玉もないけど、こ、怖くなんかないよっ。
길잡이로 삼을 빵조각도 실타래도 없지만… 하, 하나도 안 무서워.
林の中はひんやりとしていて、肌寒かった。
숲 속은 공기가 서늘해서 으스스 추웠다.
なだらかな上り坂が続いている。
완만한 경사가 이어지고 있다.
ず-っと上まであるんだあ…。道を目で追うと、その奥にひときわ明るい場所が見えた。
쭉 위에까지 있네… 앞길을 눈으로 훑어보자, 저 안쪽에 환하게 밝은 장소가 보였다.
急ぎ足で向かう… そこには草の絨毯が広がっていた。
발길을 재촉하자… 거기에는 융단같은 풀밭이 펼쳐져 있었다.
怖いのは入り口だけだったんだ。中は案外開けていて、あたたかな陽射しも差し込んでくる。
음침한 건 입구뿐이었다. 안쪽은 의외로 트여 있어서, 따스한 햇살도 비춰들어온다.
色とりどりの花々が輝いていた。
갖가지 색의 꽃들이 눈부시게 피어 있었다.
―こんなところ、あったんだ…。
이런 곳도 있었구나…
森の十二の月の精が大晦日(おおみそか)にお祭りをするのは、こんな場所なのかもしれない。
숲의 열두 달 요정들이 이런 곳에서 그믐날 잔치를 벌이는 건지도 모르겠다.
…ちょっと狭いかな。
…약간 좁네.
透き通った青空といっしょに眺めると、すっごく綺麗。
화창한 푸른 하늘과 함께 쳐다보니 정말 예쁘다.
―ここを歩いてもいいのかな。
여기로 지나가도 괜찮을까?
道とも言えない道が、更に奥まで続いている。
길이라고도 할 수 없는 길이 안쪽 깊숙이까지 이어지고 있다.
踏んじゃうの… かわいそうだし、なんかもったいない。
밟아버리면 불쌍하잖아. 어쩐지 아깝기도 하고.
けど、鳴海君はここを上がっていったんだよね…。
그치만 나루미군도 여길 지나서 위로 올라갔으니까….
…ここまで来たんだから、行こう。
여기까지 왔으니 끝까지 가 보자.
足に地面の軟らかさが伝わってきた。
부드러운 지면의 감촉이 발에 전해져 왔다.
なだらかな坂がちょっとだけ続いている。
살짝 경사진 길이 조금 더 이어진다.
学園だって、頂上にあるのに… それより高い場所ってあったんだ。
우리 학교도 꼭대기에 있는데… 더 높은 곳이 있었구나.
…ふぅ、しんどいよ。
…후우, 힘들어.
あと少しだから、がんばろう。
얼마 안 남았으니까 기운내자.
でも、なんだろう、この感じ。
하지만 어째서지? 이런 느낌.
悪いことしてるのに、ちょっとうれしいって思ってる。
나쁜 짓 하고 있는데, 뭐랄까 좀 기쁜 마음이야.
すごくどきどきするけど、これはいやなどきどきじゃない…。
엄청 두근거리긴 해도, 싫어서 그런 게 아니고….
顔を上げると木々の向こうに、1本の大きな樹が見えた。
고개를 들자, 나무들 저편에 커다란 나무가 한 그루 보였다.
出口だ。もうちょっとだ、頑張ろう!
출구다. 조금만 더 가면 돼. 힘내자!
よいしょ… よいしょ…。
영차… 영차….
木々の終わり… それは陽射しの始まりだった。
숲이 끝나자… 햇살의 시작이었다.
何ものにも遮られない太陽の光が、私の全身を遠慮無く包み込む。
아무 막힘 없이 하늘에서 쏟아지는 태양빛이 곧바로 내 온몸을 감싼다.
白光りする視界。大きな草の広場と、その中心にそびえる1本の大きな樹。
새하얗게 빛나는 주변 경치. 널따란 풀밭과, 그 중심에 솟아오른 커다란 나무.
そしてその向こうには、広い空と青く霞がかった街の景色が広がっていた。
그리고 저 너머에는, 드넓은 하늘과 아지랑이로 일렁이는 거리가 펼쳐져 있었다.
―すご~い。絵本の中の風景みたい。本当にあるんだ… こういうの。
굉장해! 그림책에 나오는 풍경같아. 이런 게 진짜로 있었구나….
さっきからそんなことばかり。でも驚きだよ。
아까부터 놀라운 일들의 연속. 그치만 정말 놀라워.
こんな身近なところに、あったんだ…。
이렇게 가까운 곳에 있었네….
もっと近くに行ってみたい。
좀 더 가까이 가 보고 싶어.
…あ、あれ? 鳴海君がいない。どこだろう…。
…어라? 나루미군이 없어. 어디 있지?
うぅ、どうしよう。樹のそばまで行きたいけど、鳴海君にみつかったら困るし、時間もない…。
으, 어떡해? 나무 옆에까지 가 보고 싶은데, 나루미군한테 들키면 곤란하고, 이제 시간도 얼마 없고….
―でも、あそこまで行ってみたい。
그래도 저기까지 가 보고 싶어.
あの幹に触れてみたい…。
저 굵은 줄기를 만져 보고 싶어….
そこからの景色を見てみたい。
저기서 보이는 경치를 보고 싶어.
絵本の中にしかないって思ってた場所があったんだから、きっと景色も綺麗なんだろうな…。
그림책 속에나 있는 줄 알았던 장소가 실제로 있었어. 틀림없이 경치도 멋있겠지?
林の入り口をくぐってから、私は現実じゃない世界に足を踏み入れたんじゃないかと思う。
숲에 들어섰을 때부터, 나는 현실이 아닌 세계에 발을 들여놓은 게 아닌가 하는 생각이 든다.
魔女の森、妖精がお祭りをする広場、そしてそして… ここは… なにかいい例えはないかなあ…。
마녀의 숲, 요정들이 축제를 벌이는 광장, 그리고 또… 여기는… 뭔가 적당한 비유가 없을까?
誘惑に勝てなくて、足が1歩また1歩と進んでしまう。
유혹에 이기지 못하고, 한 발짝씩 앞으로 나아간다.
鳴海君もいないみたいだし… うん、大丈夫。
나루미군도 없는 모양이고… 응, 괜찮아.
―いってみよう。
가 봐야지.
なだらかな坂道を少しずつ進んでいく。遠くから見ても大きかった樹が、すごく大きく見えてきた。
완만한 언덕길을 조금씩 올라간다. 멀리서 봤을 때도 커다랗던 나무가, 지금은 엄청 크게 보였다.
―あと少し…。
조금만 더….
訳もなくどきどきしてきた。ぎゅ~って教科書を両腕で抱いていた。
이유도 없이 가슴이 두근거린다. 교과서를 안은 두 손에 꼬옥 힘을 주었다.
急いだつもりはなかったのに、息が切れて……。
서둘러 온 것도 아닌데 숨이 차올라….
最後の1歩を大切に踏み出す。
마지막 한 걸음을 힘껏 내디뎠다.
―わあ…。
와아….
小高い丘の頂上に辿り着くと、涼しい風が吹いた。
야트막한 언덕 꼭대기에 도착하자, 시원한 바람이 불어왔다.
視線を下ろすと、一瞬にして視界が広がった。
아래로 눈길을 주자 한순간에 시야가 확 트였다.
―きれ~…。
예쁘다….
私の住んでいる町の全部を見渡せた。あっちには橘町の青い海が広がって、向こうには欅町(けやきちょう)の白い砂浜がどこまでも続いている。
내가 살고 있는 마을이 전부 내려다보였다. 저쪽엔 타치바나쵸(橘町)의 푸른 바다가, 건너편에는 케야키쵸(欅町)의 새하얀 모래밭이 끝없이 펼쳐져 있다.
―すご~い…。
굉장해!
綺麗で、小さくて、かわいくて… やさしい感じのする風景。
너무나도 예쁘고, 자그맣고, 귀엽고… 정겨운 느낌이 드는 풍경.
よく知ってる場所を、こんな風に見ることができるなんて。
평소에 늘 봐서 익숙한 장소를 이런 식으로도 볼 수 있다니.
吸い込まれてしまいそう。
빨려들어가 버릴 것 같아.
気持ちいい。こんなのはじめて…。
정말 기분좋아. 이런 거 처음이야….
すぐそばに、宝物はあったのに気がつかなかったんだ。
바로 곁에 보물이 있는데도 그걸 몰랐다니.
もっと前に知りたかった…。
좀 더 일찍 알았으면 좋았을 텐데….
でも、こうして出遭うことができて、ほんとによかったぁ。
그래도 이렇게 알게 돼서 정말 다행이야.
―すごい、すごいよ、ほんと。
대단해. 정말 멋져!
―キ-ンコ-ン、カ-ンコ-ン…。
딩동~♪ 댕동~♬
…や、やだっ、どうしようっ!
아, 안돼! 난 몰라!
授業始まっちゃった。
수업이 시작됐다.
今から戻っても… うぅ、間に合わない。
지금 돌아가 봤자… 으으, 이젠 늦었어.
でも、いかなきゃ!
그래도, 얼른 돌아가야 해!
なんて言い訳すればいいかな… あっ!
뭐라고 변명해야 좋을까… 앗!
―どさっ。
털썩.
いった~い… もう―
아파아… 또 뭐야….

「ん? …慎二か?」
-음? …신지냐?


―!!
…どっ、どうしよう… 鳴海君だっ!!
…어, 어떡해… 나루미군이야!!
樹の陰になって見えなかっただけで、すごく近くにいたんだ。
나무그늘에 가려서 안 보였지만 바로 옆에 있었어.
みつかっちゃうよ。音、立てないようにしないと…。
이대로 있다간 들킬 거야. 소리 안 나게 조심조심….
でも、早く戻らないと、先生に怒られちゃう。
그래도 얼른 돌아가지 않으면 선생님한테 혼날 텐데.
うぅ… どうしよう…。
아우… 어쩌면 좋아….
.
.
.
「…ふう」
-…후우.


今思い出しても、どきどきする…。
지금 생각해도 가슴이 막 뛰어….
―あのとき、けっきょく、さぼっちゃったんだよね。
그때는 결국 수업을 빼먹고 말았어.
授業さぼるのはじめてだったから、すごく緊張して、でもなんだか、少しだけうれしかった。
수업 땡땡이친 건 처음이라서 엄청 긴장했는데, 그래도 어쩐지 조금은 기뻤다.
…だって、鳴海君の秘密の場所を知ることができたんだから…。
…왜냐면, 나루미군의 비밀장소를 알았으니까.
うれしいに決まってる。
기쁜 게 당연하지.
幹に触れると、少しだけ冷たかった。
줄기를 만져 보자 약간 차가웠다.
夕陽に赤く染まった景色は、ちょっと寂しく見える。
저녁놀로 붉게 물든 풍경은 어딘가 좀 쓸쓸해 보인다.
―もう、あれからずいぶん経ったんだ…。
그 후로 시간이 꽤 많이 흘렀지….
町の色は変わったけど… 私は少しも前に進めてない。
거리 풍경은 바뀌었지만, 나는 조금도 앞으로 나아가지 못했다.
ここから鳴海君と同じ風景を見ることしかできない。
여기서 나루미군과 같은 풍경을 보는 것 말고는.
―好きです。
좋아해.
言えるはずないよ…。
이런 말을 어떻게 해….
心の中で言うのだって、こんなにどきどきするのに…。
마음속으로 말하는 것도 이렇게 두근거리는데….
鳴海君になんて… 絶対にむり…。
나루미군한테 직접이라니… 절대 무리야….

「…好き」
-…좋아해.


うぅ… すっごく恥ずかしい。
우… 엄청 부끄러워.
どうしてこんなに緊張するんだろう。
왜 이렇게 긴장이 되지?

「私…」
-나 있지….


…だめって思ったら、ずっとこのままなんだから。
안된다고 포기하면 언제까지고 이대로일 뿐이야.
がんばらないと…。
용기를 내야 해….

「な、鳴海君のこと……」
-나, 나루미군을….


…やっぱり、この先は言えない…。
…역시 이 다음은 말 못 해….
どきどきが止まらない。はぁ~… これじゃ、告白なんて、無理だよね。目の前に鳴海君がいるって思うだけで… それだけで、言葉が出なくなっちゃうんだから。
하아~ 가슴이 두근거려서 멈추질 않아… 이래서야 고백같은 거 무리겠지? 눈앞에 나루미군이 있다고 생각만 해도 말이 안 나오는 걸.
何も言えなくなっちゃう。
아무 말도 못 하겠어.
どうすることもできないのかな。
도저히 방법이 없는 걸까?
ずっと、遠くで見てるしか…。
계속 멀리서 지켜보는 것 말고….
お話したり、一緒に帰ったり、お弁当食べたり… できないのかな。
같이 얘기하고, 함께 집으로 돌아오고, 같이 도시락 먹고… 안 되는 걸까?
―私じゃ、むりだよね…。
나한텐 무리겠지…?
告白できても… 断られるだろうし…。
고백해 봐야 차일 게 뻔하고….
鳴海君に迷惑だよ。
나루미군한테 실례야.

「はるかぁ~っ!」
-하루카~!


…あれ? 水月? …あ! やだぁ、私、約束があったんだ。
어라? 미쯔키? …앗! 큰일났다! 약속 있었지.
言い出したの私なのに。
그것도 내가 먼저 말 꺼내 놓고.
―でも、どうしよう。やめようかな。
그치만… 어떡하지? 그만둘까?
水月にも迷惑だよね…。
미쯔키한테도 폐가 될 거야….

「ごっめ~ん。顧問につかまっちゃってさ」
-미안. 고문 선생한테 붙잡혀서.

「う、ううん。私のほうこそ… ごめん」
-으응, 아니. 나야말로… 미안.


場所は正門の前だったのに…。
정문 앞에서 기다리기로 했는데….
約束の時間までちょっとあったから寄り道して…。
약속시간까지 조금 남았으니까 길을 돌아서….
でも、とっくに過ぎてたんだ。
하지만 이미 시간이 한참 지났다.
ここにくるときはいつもそう。気がつくと、たくさん時間が進んでる。
여기 올 때는 늘 그래. 정신을 차려 보면 시간이 훌쩍 지나 있다.

「それじゃ、お互い様ってことでね」
-그러면 서로 비긴 거네.

「うん」
-응.

「じゃ、帰ろっか」
-그럼 돌아갈까?

「あ… うん…」
-아… 응….

「なに? どしたの?」
-왜? 무슨 일 있어?


1歩先を歩き出した水月が、足を止めて振り向いた。
앞서 걸어나가던 미쯔키가 발을 멈추고 돌아보았다.

「う、うん…」
-으, 응….

「はっは~ん…」
-아항~

「な、なに?」
-왜, 왜 그래?


水月の目がじと~って私を見てる。
미쯔키가 지그시 날 쳐다본다.

「聞きたいんでしょ?」
-듣고 싶지?

「…え?」
-…에?

「ハ·ナ·シ。で、今度は鳴海君の何が聞きたいって?」
-이·야·기. 요번엔 나루미군의 무슨 이야기가 듣고 싶을까?


―え?
앗?

「うふふ~ん、とぼけたってダメだよ遥ぁ。顔に書いてるもんね」
-우후훗~ 얼버무려도 소용없어요 하루카. 얼굴에 다 써 있거든.


あ…。
아….
胸から首筋、そして頬が一瞬にして熱くなるのがわかった。
가슴부터 목, 그리고 뺨이 한꺼번에 확 달아오르는 것이 느껴졌다.
きっと私、顔真っ赤なんだろうな。こんなんじゃ、水月にばれちゃう。
틀림없이 나 얼굴도 새빨개져 있을 거야. 이래가지곤 미쯔키한테 들통나잖아.

「そうだなあ… いい機会だし、今日こそはいい加減ハッキリさせてもらおうかな」
-그렇지… 마침 잘 됐다. 오늘은 확실히 해 둘까?

「な、何を…?」
-뭐, 뭘…?


……。
あ、さっきよりも水月の目がにやけてる。
아, 아까보다 미쯔키 눈이 웃고 있어.
嫌な予感がする… 水月がこんな目をするときは…。
싫은 예감… 미쯔키가 저런 얼굴 할 때는….

「さあ、白状しなさいっ! アンタ、鳴海君のこと…… 好きなんでしょっ!?」
-자아, 얼른 자백하셔! 너 나루미군 좋아하지?

「きゃっ!」
-꺄악!


水月の腕が私の顔を引き寄せた。
미쯔키가 내 얼굴에 팔을 두르고 끌어당겼다.

「えええええっっ!!? ど、どうしてっ!? 何でわかったの!?」
-에엣?! 어, 어째서?! 어떻게 알았어?!


―あっ!
앗!

「あ、やっぱりそっかあ… そうなんだあ…」
-아, 역시 그런 건가? 그렇구나아~


あ、あ、あ… あの… その… えっと…。
저, 저, 저기… 그게… 그러니까….
言っちゃ… った…。
말해버렸… 다….

「耳たぶまで真っ赤にしちゃって、可愛いなあもうまったく-! よしよしそっかそっか」
-귓불까지 새빨개져서, 아유~ 귀여워 죽겠다니까 정말! 좋아좋아, 그렇단 말이지.


水月はひとり納得したようで、嬉しそうな顔をしてる。
미쯔키는 혼자서 다 알았다는 듯, 즐거워 보이는 얼굴이다.
ううう… 心の準備も何にもなしでこれは酷いよ~。
으으… 마음의 준비도 아무것도 안 했는데 너무해….
そ、そりゃいつかはちゃんと言わなくちゃって思ってたけど。
그, 그야 언젠가는 확실히 말해야겠다고 생각은 했지만.

「で? 彼のどこがいいの?」
-근데, 걔가 어디가 그렇게 좋아?

「そ、それは…」
-그, 그건….

「そもそもいつから?」
-아니 그것보다, 언제부터?


興味津々な目で、矢継ぎ早に質問が浴びせられる。
흥미진진한 눈길과 함께 연달아 질문이 쏟아진다.

「ほらほら、全部言っちゃえば楽になるよ?」
-얼른얼른, 전부 말해버리면 마음 편해진다?


水月ってば、ドラマの見過ぎだよぉ。
미쯔키 너, 드라마 너무 많이 봤어.
そう簡単に楽になんか…… 楽になんか… なるのかな?
그렇게 간단히 마음이… 마음이… 편해지려나?
今までも、何も知らなくても、水月は私の頼みを聞いて鳴海君のことを色々と教えてくれた。
아무것도 모르는 채로, 지금까지 미쯔키는 내 부탁을 받고 나루미군에 관해 이것저것 가르쳐 주었다.
これからは、もっといろんなことを教えてくれるかもしれない。
앞으로는 더 많이 가르쳐 줄지도 몰라.
それに、ここまで私に協力してくれた水月に、ちゃんと言わないのはとっても酷いことだと思う。
게다가, 여태껏 날 도와준 미쯔키한테 제대로 말하지 않는 것도 심한 짓이겠지?
いつかは言おうと思っていたんだし…。
언젠가는 말하려고 했던 일이고.

「全部言ってくれれば、今まで以上に力になれると思うんだけどなあ~」
-전부 말해 주면 지금보다 더 많이 도와줄 수도 있는데~

「う… うん」
-으, 응….


だけど、やっぱり言うのは恥ずかしい。今まで、こんなこと誰にも言ったことないから…。
하지만 역시 입으로 말하는 건 부끄럽다. 지금까지 이런 건 누구한테도 말한 적이 없으니까.
でも、こういうこと言えるのは水月しかいないし…。
그래도 이런 이야기 할 수 있는 건 미쯔키밖에 없고….

「はあ~ 悲しいなぁ~、私じゃ遥の力になれないのか…」
-아아 슬퍼라~ 내 힘으론 하루카한테 도움이 안 되는 건가….

「うっ… ず、ずるいよ」
-으… 미쯔키 약았어.

「私なんかじゃだめなのね~」
-나같은 애는 안되는구나아~

「そ、そんなことないよっ!!」
-그, 그렇지 않아!!


……。

「…わ、笑わない?」
-아, 안 웃을 거지?

「うん、うん!」
-응응!

「本当に?」
-정말?

「約束する!」
-약속할게!

「だ、誰にも言わない?」
-누구한테도 말 안 하는 거지?

「…私はそこまで信用ないか… かなしいなぁ~」
-…나 그렇게도 신용이 없나? 슬퍼라아~

「ち、違う。そういうんじゃないの…」
-아, 아냐. 그런 게 아니야….


すごく恐くて、不安で… だから、いろいろ言っちゃって…。
엄청 두렵고, 불안하고… 그러니까 이것저것 말해버려서….
でも、いろんなこと考えて、それで水月になら話してもいいって思えたんだから。
그래도 이것저것 생각해 보고, 미쯔키한테라면 이야기해도 괜찮을 것 같았으니까.
いいんだよね… 私、話しても。
…나, 말해도 되는 거지?
水月ならちゃんと聞いてくれるよね。
미쯔키라면 진지하게 들어 주는 거지?

「…私… ね」
-…나… 있잖아.

「うん」
-응.


―どうしよう。またどきどきしてきた。
어떡해. 또 두근거려.
でも、話そうって決めたんだから、ちゃんと最後まで言わないと…。
그래도 이야기하기로 결심했으니까 끝까지 다 말을 해야지….
それに、同じ景色を見ているだけは、もういやだから。
게다가, 같은 풍경을 보고 있기만 하는 건 이제 싫어.

「私ね…」
-나 있지….

「うん」
-응.


お話もしてみたいから…。
이야기도 해 보고 싶어….
近くにいたいから…。
가까이에 있고 싶어….

「…私」
-…나.


笑顔を向けて欲しいから…。
웃는 얼굴을 보고 싶어….
いつか、隣りで笑っていたいから…。
언젠가 곁에서 함께 웃고 싶어….
だから… 言うね。
그러니까… 말할 거야.

「…私… 1年の時からずっと… 好きだったの…」
-…나… 1학년때부터 계속… 나루미군 좋아했어….


2年間の想いが、少しずつ溢れ出していくのを感じていた…。
2년 동안 고여 있던 마음이, 조금씩 흘러넘치기 시작하는 것을 느끼고 있었다….