君が望む永遠 ⓒ 2001 age

대본 작성, 번역 : CARPEDIEM(mine1215@lycos.co.kr)

게재 : C'z the day(http://mine1215.cafe24.com/)

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일본어 원문 : 『君が望む永遠』 공식 사이트
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「君が望む永遠」 アナザ-エピソ-ド~速瀬水月~ - '風に揺れる水面(みなも)'
「그대가 바라는 영원」 Another Episode~하야세 미쯔키~ - '바람에 일렁이는 수면'



こうして抱かれることがこれほどの悦びであるかぎり、その誘惑の囁きに逆らうことなんて、できるはずもない。私には、いつでも服を脱ぐ用意がある。
이렇게 안겨있다는 사실이 내게 이만한 기쁨을 안겨주는 한, 결코 그 유혹의 속삭임을 뿌리칠 수는 없다. 난 언제라도 옷을 벗을 것이다.
体の力を抜いてすべてをゆだねるだけで、音が遠ざかり、気持ちがとけ込んでいく。
몸의 힘을 빼고 내 전부를 맡기기만 하면, 주변의 소리는 멀어져가고, 마음은 한데 녹아든다.
なにも考えなくていい。それだけで、いらないことを忘れさせてくれるのだ。
아무것도 생각하지 않아도 된다. 그것만으로도 쓸데없는 일을 잊을 수 있게 해 준다.
―ずっとこうしていたい。
계속 이렇게 있고 싶다.
でも、それは許されない。
하지만 그것은 허락되지 않는다.
ひとつになっていられる時間は短すぎる。
하나가 되어 있을 수 있는 시간은 너무나도 짧다.
…息が続かないから。
…숨을 쉴 수 없으니까.
空を見上げるために、水中で体をひねり、そのまま仰向けになって浮かび上がる。
하늘을 올려다보기 위해, 물 속에서 몸을 틀어 그대로 위를 본 채 떠오른다.
遠くに聞こえていた音が、だんだん耳元に近づいてきた。
멀리서 들리던 소리가 점점 귓전에 가까이 들려온다.

「そっか、雨降ってたんだっけ…」
-그랬구나. 비 오고 있었지….


もう時間も遅い。あかるい空がないのは当たり前だったんだ。
이미 시간도 늦었다. 하늘이 안 보이는 것도 당연하지.
空が暗くなるまで、ひとりきりで練習をするのは慣れたけど、いつまで経っても寒いのだけはだめ。今日はそろそろあがろう…。
날이 어두워질 때까지 혼자서 연습하는 건 익숙해졌지만, 아무리 시간이 지나도 추운 것만은 어쩔 수 없다. 오늘은 이만 올라가자….
ここで風邪をひいたら、いい笑い者だ。
이러다 감기라도 들면 모두에게 웃음거리가 될 테니.

更衣室の電気をつけると、いちばん奥のシャワ-ブ-スに入って、勢いよく蛇口を回した。
탈의실의 불을 켜고, 가장 안쪽에 있는 샤워부스에 들어가 힘껏 꼭지를 틀었다.
体が冷えているときに、ちゃんとお湯が出てくれるのはすごくありがたい。
몸이 차가워졌을 때 따뜻한 물이 제대로 나온다는 건 고마운 일이다.
視界が湯気で真っ白になっていく。
김이 서려 시야가 새하얘진다.
タオルを隣のドアに掛けると、私は思い切って頭から飛びこんだ。
옆의 문에 수건을 걸쳐놓고, 나는 머리부터 샤워에 들이밀었다.
シャワ-の熱さが冷えた体を塗り替えていく。
뜨거운 물이 차갑게 식은 몸을 뒤덮는다.
首筋をなでて、胸へと伝わり、やがて足元にまで辿り着く。
목덜미를 어루만지고, 가슴을 타고, 발끝까지 흘러내린다.
全身にぬくもりが染み込んでくる。
전신에 온기가 스며든다.
―気持ちいい…。
기분좋아….
同時に練習のあとのけだるい感じが、重く圧し掛かる。
그와 동시에, 연습을 마친 후의 나른함이 무겁게 짓눌러온다.
温度の上がった体が、もう動きたくないと言いはじめた。
온기를 되찾은 몸이, 더는 움직이기 싫다고 호소하기 시작했다.
―このまま寝れたら幸せなんだけどな…。
이대로 잠들 수 있으면 좋을 텐데….
毎日のように思うけど、結局いつも我慢することになる。
매일같이 그렇게 생각하지만, 결국은 늘 참고 만다.
それは今日も同じで、こうして水着に手を掛けるしかない。
오늘도 마찬가지. 이렇게 수영복에 손을 대는 수밖에.
肩紐を落として、両腕を抜く。膝くらいまで下ろして、右足だけを抜いてから、左足を上げて膝にまとわりついた水着を拾った。
어깨끈을 내리고 두 팔을 빼낸다. 무릎까지 내린 다음 오른발을 빼고, 왼발을 들어서 무릎에 걸린 수영복을 집어들었다.
シャワ-の勢いをさらに上げる。
샤워를 더욱 세게 튼다.
水の中にいるときとは違うけど、それでも音が遠くになっていくような感覚が気持ちいい。
물 속에 있을 때와는 다르지만, 그래도 주변 소리가 멀어져가는 감각이 기분좋다.
首をがっくりと床に向けると、排水溝に集まっていく水の渦が見えた。
바닥을 향해 머리를 푹 숙이자, 배수구로 흘러드는 물의 소용돌이가 보였다.
しなだれかかってくる髪の毛が真っ直ぐに下を目指している。
흐늘거리던 머리카락이 똑바로 아래를 향해 늘어진다.

「……」

タイムを縮めるためには切ったほうがいいって、ずっと言われて来た……。
기록을 줄이기 위해선 자르는 게 낫다고 지겹도록 들었다.
でも、誰に何を言われても、その分ムキになって練習して、ここまで辿り着いたんだ…。
하지만 누가 무슨 말을 하든, 그때마다 더 열심히 연습해서 여기까지 왔다….
別に、伸ばしたい理由があるわけじゃない。
딱히 기르고 싶은 이유가 있는 건 아니다.
ただ… 意地っていうか、なんて言うか。
그저… 고집이랄까, 뭐라고 해야 할까.

「…でも」
-…그치만.


あんなことがあったから、髪を気にしてしまう。
그런 일이 있은 뒤라 머리에 신경이 쓰인다.
考えないようにしても、あのことを思い出してしまう。
생각하지 않으려고 해도 그 일이 떠올라 버린다.

「やっぱり… 髪、切ろうかな…」
-역시… 머리 자를까….


―あんなことがあったから…。
그런 일이 있었으니까….
.
.
.
「いいんじゃない? 速瀬ならショ-トも似合うと思うけど」
-괜찮지 않아? 하야세라면 짧은 머리도 잘 어울릴 거 같은데.


お弁当を突付きながら、慎二は目を細めた。
도시락을 내밀며 신지는 웃음지었다.

「ほんと~に、そう思う?」
-정말로 그렇게 생각해?


机から身を乗り出して慎二の顔を覗き込む。
책상 위로 몸을 내밀고 신지 얼굴을 들여다본다.

「そう言われると自信ないかも…」
-그렇게 물어보면 별로 자신이….


慎二はくちごもりながら、さりげなく椅子を引いて距離をとった。
신지는 우물거리며 슬쩍 의자를 당겨 거리를 둔다.
別に彼のこと信用してないとか、そういうワケじゃないんだけど、ずっと伸ばしてたから… やっぱり不安だったりする。
이녀석을 못 믿겠다거나 그런 건 아니지만, 여태껏 계속 길렀으니까… 역시 불안하긴 하다.

「なんなら孝之にも訊いてみたら?」
-뭐하면 타카유키한테 물어 보지?

「あっ、そ、それは絶対だめっ!」
-앗, 그, 그건 안돼!

「なんで?」
-왜?


…なんでって… だって、それは…。
…왜라니, 그러니까, 그게….
―ショ-トのほうが似合うんじゃねぇの?
'짧은 머리가 어울리지 않아?'
あの言葉が切っ掛けだなんて思われたら…。
그 얘길 듣고 자른 줄 알면….

「…速瀬?」
-…하야세?

「と、とにかく孝之はだめっ!」
-어, 어쨌든 타카유키는 안돼!

「でけぇ声出して、オレになんか用か?」
-큰소리 빽빽 지르고, 나한테 볼일 있냐?


―!?

「たっ、孝之!?」
-타, 타카유키?!


ウソでしょ… もしかして、ずっと聞いてた?
말도 안돼… 설마 쭉 듣고 있었다?
ううぅぅ~っ、すっごい困る。
으윽~ 엄청난 위기.

「べ、別に用なんて… い、いつからいたのよ!」
-벼, 별로 볼일같은 거… 언제부터 있었어!

「な、なんだよいきなり… うるせえ奴だなあ。だいたい、声でかいんだよ」
-갑자기 무슨 소릴… 시끄러운 녀석일세. 애시당초 네 목소리가 큰 거라고.


なによぉ… 誰のせいだと思ってるのよぉ!
뭐야… 그게 다 누구 때문인데!
孝之がいきなり来るのがいけないんだからねっ!
네녀석이 갑자기 들이닥친 게 잘못 아니냐고!

「騒いでもやらんぞ… オレのやきそばパン」
-시끄럽게 보채도 내 튀김빵은 안 준다.


孝之は座ると、がさごそと紙袋の中をあさった。
타카유키는 자리에 앉아 종이봉지를 뒤적였다.
…大丈夫だったのかな? 聞かれてなかったのかな?
…괜찮은 건가? 못 들은 건가?
それだと助かるんだけど…。
그럼 다행이지만….

「…おい、速瀬」
-…어이, 하야세.


―!!

「なっ、なによぉ」
-뭐, 뭐야.

「じっと見つめないでくれるか。オレは食事を楽しみたいんだ」
-그렇게 뚫어져라 쳐다보지 말아 줄래? 난 식사를 즐기고 싶거든.


…おどかさないでよ。
…놀래키지 마셔.

「もしかして… ケンカ売ってる?」
-혹시 너… 나한테 싸움 거는 거냐?

「いや、オレはそこまでチャレンジャ-じゃないから安心してくれ」
-아니, 난 그렇게까지 무모하진 않으니까 안심하셔.

「…ど~いう意味ィ?」
-…무슨 뜻이야?

「そのままだよ。な、慎二」
-말 그대로지. 안 그래 신지?

「…ははは」
-…하하하.


なによ、もう…。
뭐야 정말….
そりゃ確かに、水泳やってるせいで、普通の女の子よりは肩幅とかあったりするかもしれないけど…。
그야 수영을 하고 있으니까, 확실히 다른 여자애들보다 어깨도 넓고 하겠지만….
…前はそんなの、全然気にならなかったのに。
…예전엔 그런 거 하나도 신경 안 썼는데.
なぜかわからないけど… 最近、そういうの、ちょっと傷つく。
어째서인지는 모르겠지만, 요즘 와선 그런 말을 들으면 상처받는다.
私だって… 女の子なんだ… よ?
나도 여자란… 말이야….

「で、何の話だ? なんかオレが話題になってたみたいだけど?」
-근데, 무슨 얘기야? 내 이름도 나오는 거 같던데.


―!!

「それが、速瀬がさ…」
-그게 있지, 하야세가….

「あっ、だめっ! 絶対に、だめぇ!」
-아, 안돼! 절대 안돼애!

「だ~か~ら~、いきなりでかい声を出すなって…」
-그러니까, 갑자기 큰 소리 지르지 말라고….


―ショ-トにしようと思っているんだけど… どう思う?
'머릴 잘라 볼까 하는데, 어떻게 생각해?'
なんて… 言えるわけないよぉ~。
이런 말을 어떻게 해.
そんなことしたら… からかわれるに決まってるよぉ。
얘기 꺼냈다간 놀림당할 게 뻔한데.

「速瀬がショ-トにするかどうかで悩んでるんだよ」
-하야세가 머릴 자를까 말까 고민중이래.


―げっ
윽!

「あれ… 言っちゃまずかった?」
-어라… 말하면 안되는 거였나?


だ·か·らぁ! さっきからそう言っているのにぃ~!
그·러·니·까! 아까부터 그렇게 말했잖아!
どうしてくれるのよ~、もう~っ!!
이제 어떡할 거야!!
孝之の顔、まともに見れないよ。
타카유키 얼굴을 똑바로 못 보겠어.
お願いだから、何も言わないで…。
부탁이니까 제발 아무 말도 하지 마라….

「いいんじゃねぇの、そのままで」
-그대로도 괜찮지 않아?

「はい?」
-뭐시라?


…今、なんて言った?
…지금 뭐라고 했어?

「なに驚いてんだよ。おかしなやつだな」
-뭘 놀라냐. 이상한 녀석.


おかしくなんてない!
이상하긴 뭐가!
孝之が前とぜんぜん違うこと言うからいけないんじゃない!
네가 지난번이랑 다른 소릴 하니까 그렇지!
そんな風に言われるのこれぽっちも準備してなかったんだから…。
그렇게 말할 줄은 요만큼도 생각 안 했단 말야….

「ばっさりやって似合わなかったら致命的だぞ。その長さからだと」
-뭉텅 잘랐는데 안 어울리면 치명타라고. 그 정도 길렀으면.

「あんた狂牛病!」
-야이 미친소가!

「おいおい、なんだよ、いきなり」
-갑자기 또 왜 그래?


なによ… 悩んだ私がばかみたいじゃない。
뭐야… 지금껏 고민한 내가 바보같잖아.
自分が言ったことも覚えてないなんて、最低。
자기가 한 말도 기억 못하고… 최저.
孝之がショ-トの方が似合うって言うから…。
네가 짧은 머리가 어울린대서….
それなのに…。
그런데….
ばか…。
바보….

「なんだよ、人を狂牛病呼ばわりしておいて不満そうだな?」
-뭐야, 사람을 광우병 취급해 놓고 불만 있어?

「うるさい!」
-시끄러!

「いきなりキレるなって… どうしたんだよ、今日、変だぞおまえ」
-갑자기 화내긴… 왜 그래? 너 오늘 이상하다.

「もう出てけぇ!」
-나가버렷!


―ほんと、最低!!
정말 최저야!!
私… ばかみたい。
나도 진짜… 바보같아.

「あっ、速瀬!?」
-앗, 하야세?!

「おまえが出てくんかい!」
-네가 나가는 거야?


反射的に走りだしてしまった。
반사적으로 달려나가고 말았다.
一秒でもこの場にいるのが辛い。
1초라도 더 그 자리에 있는 게 견딜 수 없었다.
勝手に舞い上がった自分が恥かしい。
혼자서 멋대로 들떠 있던 자신이 부끄러웠다.
とにかくここから…。
어쨌든 여기서….

「お~い、このオニギリもらっていいのか~?」
-하야세~ 이 주먹밥 먹어도 되냐?

.
.
.
「どうでもいいことなのかな…」
-아무래도 좋은 건가….


その言葉は、し~んとした更衣室に響き渡った。
조용해진 탈의실에 혼잣말이 울려퍼진다.
短くても、長くても、どっちでもいいってことなのかな…。
길든 짧든 아무래도 상관없다는 건가….
水滴の落ちる、ぴとんって音だけが、透明な空気を真っ直ぐに伝わって、私の耳を刺激した。
물방울이 똑똑 떨어지는 소리만이, 투명한 공기를 곧바로 가로질러 내 귀를 자극했다.
タオルを取って頭をしぼるようにして巻き付ける。
수건을 집어 머리를 쥐어짜듯 말아올린다.
これのおかげで大きいのが2枚も必要になるから、どうしても荷物がやたらとふくらんでしまう。
긴 머리 덕분에 큰 수건이 2장씩 필요하니까, 아무래도 짐이 부피가 커진다.
毎日、どこかにお泊りみたいなバッグを持って歩くのは、それだけで大変だったりする。
어디서 외박이라도 하는 것처럼 불룩한 가방을 매일같이 메고 다니는 것만으로도 큰일이다.
制服に着替えたところで頭のタオルを外した。
교복으로 갈아입고 나서 머리에 두른 수건을 풀었다.
―わさっ…。
사락….
首筋に濡れた髪が触れてぞくっとした。
젖은 머리카락이 목에 닿아 흠칫했다.
鏡に映った自分の顔を見て、短くしたらどんな感じかを想像したけど上手くいかなかった。
거울에 비친 얼굴을 보며, 머리를 자르면 어떤 느낌일까 상상해 보지만 잘 떠오르지 않는다.
軽くドライヤ-を当てて、1本に束ねる。
드라이어로 머리를 가볍게 말린 다음, 한 다발로 모아 묶는다.

「よしっ」
-됐어.


ニッと笑ってみせてから、鏡の前を離れた。
씨익 웃고서 거울 앞을 떠났다.
バッグを肩に掛けて更衣室のドアを開けた。その瞬間、通路を吹き抜ける風が足元をさらっていった。
가방을 어깨에 걸치고 탈의실 문을 여는 순간, 통로에 불어온 바람이 발밑을 스치고 지나갔다.
空からは大粒の雨が降ってきて、乾かしたばかりの髪を再び濡らしていく。
하늘에서는 굵은 빗방울이 떨어져, 방금 말리고 나온 머리카락을 다시 적신다.
―そうだった。
맞아.

「雨、降ってたんだっけ…」
-비 오고 있었지….

「ったく、独り言の多い奴だな」
-나 참, 혼자서 뭘 그렇게 주절거린대.

「うああああっ!」
-우와아앗!!


―なに!? 誰!?
뭐야?! 누구야?!

「なに、びびってんだよ」
-뭘 깜짝 놀라긴.


…あ。
…아.
私が濡れないように傘を傾けて、すぐ横に孝之がいた。
내가 비를 맞지 않도록 우산을 기울인 채, 바로 옆에 타카유키가 있었다.

「だいたいおまえ、うわあってなんだよ。女なんだから、もっとかわいい悲鳴を…」
-그리고 너 말이야, '우와'가 뭐냐. 여자라면 좀 더 귀여운 비명소릴….


おどかさないでよ、もう。
그러니까 놀래키지 말라고.
まだ心臓がどきどきしてる。
아직도 심장이 두근두근하잖아.
でも、なんで? どうしているの?
그치만 왜? 어째서 여기 있지?

「慎二が行けってうるさくてな」
-신지가 가 보라고 시끄러워서.

「…慎二が?」
-…신지가?

「急に降ったろ… おまえ傘持ってないだろうって」
-갑자기 쏟아졌잖아… 너 우산 없을 거라면서.

「あ、うん…」
-아, 응….

「大会前の猛特訓はいいけどさ、雨降ってまでやるか?」
-대회 앞두고 맹훈련은 좋은데, 비가 와도 하는 거야?

「…うん、そうだね」
-…응, 그래.

「なんだ、やけに素直だな」
-뭐야, 이상하게 얌전하네.


だって… こんな風にしてくれたら、うれしいに決まってるじゃない。
그야… 이렇게 와 주면 기쁜 게 당연하잖아.
文句なんて、言えない。
불평같은 걸 어떻게 해.

「ほら、行くぞ。向こうで慎二も待ってっから」
-자, 얼른 가자. 저쪽에서 신지 기다리니까.

「あ、うん。でも、なんで、こんな時間まで学校にいたの?」
-아, 응. 근데 어째서 이런 시간까지 학교에 있어?

「ん? ああ、慎二が図書室に用があるって言うから、それに付き合って…」
-음? 아아, 신지가 도서관에 볼일 있다고 같이 가재서….

「こんな時間まで?」
-이 시간까지?

「まさか」
-설마.


鼻で笑って、孝之は歩き出そうとする。
코웃음을 치고, 타카유키는 발걸음을 떼려고 한다.
なら、どうして、こんな時間までいたのよ?
그럼 왜 이 시간까지 있는 거야?
他に用事もないんだから、さっさと帰ればよかったのに。
다른 일도 없으니 얼른 돌아갈 것이지.
いつもなら、誰よりも早く学園の門を出て行くくせに。
평소같으면 제일 먼저 교문을 빠져나가면서.
最後に来て、最初に出ていくのが孝之のパタ-ンでしょ?
맨 꼴찌로 와서 1등으로 나가는 게 네 패턴 아니야?
それなのに…。
그런데….

「おい、ボ-っとしてんなよ。濡れて帰られたんじゃ、意味ないだろ」
-야, 뭘 멍하니 있어? 비 맞고 돌아가면 데리러 온 보람이 없잖아.

「あ、うん…」
-아, 응….


―あっ…。
앗….
…まさか… 待っててくれた… の?
…설마… 날 기다린… 거야?
練習が終わるまで…?
연습이 끝날 때까지…?
私のためにこんな時間まで待っててくれたの?
날 위해서 이 시간까지 기다려 준 거야?
…どうして?
…어째서?
昼休みのこと、気にして?
점심시간 일이 마음에 걸려서?
まさか… 反省なんて、孝之らしくない。
설마… '반성'이라니, 타카유키답지 않아.
でも… なんだろう… これ。
하지만… 뭘까… 이 느낌.
―すごくうれしい。
너무너무 기뻐.

「―って、お前、オレの話… 聞いてる?」
-…야, 내 얘기 듣고 있어?

「え? ―あははっ、ごめんごめん」
-응? …아하하, 미안미안.

「…なんか気色悪いぞ」
-…어째 기분나쁜데.


…はぁ、考え過ぎか。
하아… 생각이 지나쳤나?
やっぱりいつもの孝之だ。
역시 평소의 타카유키다.
でも、今は気分がいいから特別に許してあげる。
그래도, 지금은 기분이 좋으니까 특별히 용서해 주지.
昼間のこと―もう、どうでもいいや。
낮에 있었던 일… 지금은 아무래도 좋아.
こうして待っていてくれていたことが、本当に大切なことだと思うから…。
이렇게 기다려 줬다는 게 정말로 중요한 거니까.
―でも… だけど、ここから先には…。
그치만… 그렇지만, 이 이상은….
―進んじゃいけないんだ。
넘어서면 안돼.
大切なままで終わりにしないと…。
그냥 소중한 채로 끝내야 해….

「ほら、ちゃんと傘に入れ」
-자자, 우산에 제대로 들어오라고.


そうでないと、もうひとつの大切なものを裏切ることになってしまう。
안 그러면, 또다른 소중한 걸 배신하게 되고 마니까.
はじめはそんなつもりじゃなかったのに…。
처음엔 그럴 생각이 아니었는데….
いつからこうなっちゃったんだろう。
언제부터 이렇게 돼 버렸을까.
―孝之は馱目だって… わかってるのに。
타카유키는 안돼… 알고 있으면서.

「あのな…」
-너 말야….

「はいはい、わかりました」
-네에네에, 알겠사와요.


私… この時間を手放したくないって思ってる。
나… 이 시간을 놓치고 싶지 않아.
ずっとこのままだったらいいのにって…。
계속 이대로라면 좋겠는데….
それはいけないことだってわかってるけど…。
그러면 안된다는 걸 알지만….
スタ-ト前になら、このレ-スを棄権することもできた。
시작하기 전이었다면 이 시합은 기권할 수도 있었어.
だけど、私は… 気付いてしまった。
하지만 난… 알아차리고 말았다.
もう水に飛び込んでしまった後だという事を…。
이미 물 속으로 뛰어들어 버린 후였다는 사실을….